「現代社会を考える」と「山歩き」 -40ページ目
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「民刑面白事件」

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「もめごと」→一刀両断 5

・・・・・前回事例に学ぶこと・・・・・

・・・「権利証」は登録制、「登記」なくして第三者に対抗できません。

 さて今回は、「ローン支払い中の品物を友人から買った場合、自分の物になるか」

です。

 Aは、友人Bから「小遣い」に困っているので新品同様のステレオとテレビを売りた

い」と相談された。タイミングよくAの部屋のテレビの写りが悪くなりつつの状態だっ

たので、これ幸いとBの品物を見せてもらい、即決し、代金十二万円を品物と引き換え

に支払った。


 ある日、警察から連絡があり、「Bを割賦詐欺で逮捕した、ついては貴方に預けてい

るステレオとテレビを提出されたい、その上で事情を聞きたい」と告げられた。寝耳に

水のAは直ちに警察に出向き、「領収書」を見せ、Bとの取引は正当なものである事を

主張した。警察の説明によると、「Bは、Aに売却した品物を月賦契約にて購入し、ロ

クに代金を支払わない為、購入先から「詐欺行為」で訴えられ、現在「取調べ中」との

こと。


 Aの事情聴取の段階で、警察は「君の買ったと主張する品物は、販売先の電気店の所

有物であり、総て割賦販売の場合は代金完済迄、販売した業者にその所有権が留保され

ている。」事を説明された。


 こういった話は友人同士の間でよく耳にする。この場合、解決策として法律的な解決

は・・・・?

 1、Aは、B名義の割賦残債の支払いをしなければ「物品」は自分の物にならない。

 2、Aは、Bに支払った金員をBの残債より差し引いて清算すれば「物品」は自分の

  物になる。

 3、AからBに「物品」が移る段階でその物は中古品であり、Aは「その物」の現時

  点の査定にてBに支払済みの金員をBの残債より差し引いて業者に決済すれば「物

  品」は自分の物になる。

 4、Aは、その業者に一銭も支払う必要なく「物品」は自分の物となる。


・・・・さて、賢明なる皆さんは如何なさいますか・・・?


  次回は、知人より「盗品」と知らずに「宝石」を買った女の話です。

・・・・・・・・・・・・・お楽しみに!!

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「もめごと」→一刀両断 4 

     ・・・前回事例に学ぶこと・・・

・・・・・妻の言い分は誤り、夫から慰謝料は取り返せない。

夫婦間での契約の取り消しが問題となる場合は、次の4つである。

1、夫婦関係が正常な時に約束した事柄を、正常な関係にある間に取り消す場合。      

2、正常な夫婦関係にある間に約束した事柄を、夫婦関係が破綻してから取り消す場

合。    

3、夫婦関係が破綻した状態にある間に約束したことを夫婦関係が正常に戻ってから取

り消す場合。

4、夫婦関係が破綻している状態のもとで契約した事柄を、同じく破綻状態のもとで取

り消す場合。

 もうお解かりですね!民法754による取り消しは1番のみ有効です。

・・・・・さて、権利証のお話・・・です。

 権利証とは・・土地や建物を買い受けて、買主の名義に登記がなされたことを法務局

が証明する為に、契約書類に「登記済」のスタンプが押された契約書で、正確には、

「登記済証」をいう。

 「権利証」という名称に惑わされ、思わぬ大損害を被った人がいた。Aさんは、親し

い友人に「担保に自宅の権利証を預ける」から、と言われて、虎の子の「タンス預金」

金二百万円を一ヶ月間の約束で貸した。Aさんは、相手の家屋を担保に取った積りで

その「権利証」を大切にタンス奥深く仕舞い込んでいた。しかし、相手は、Aさんから

借金した時点で既に事業に失敗していて、夜逃げの資金をAさんから騙し取る計画だっ

たのだ。

 Aさんは、自分がお金を貸した日付け以前に該当土地・建物が他人に売却され、名義

も既に変わってしまっている事を依頼した弁護士より知らされ、愕然とした。このよう

に、「権利証」なんかなくっても、土地や建物を他人に売却する事は簡単なのである。

 「権利証を保有すれば、権利がある」と考えている人が大半であるが、権利証とは

「登記済証」でしかなく、自分名義の登記がなされない限り、「第三者対抗要件にはな

りえない。」ことを、覚えておくべきであった。


・・・・教訓・・・「餅は餅屋」である。

さて、次回は「ローン支払い中の「物」の権利は」・・・? です。

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「もめごと」→一刀両断 3

         前回事例に学ぶこと!

夫婦関係が事実上破綻してしまえば、戸籍上は夫婦であっても、もうアカの他人と同じ

、よって、この夫婦間の契約は取り消せない。夫は約束通りの慰謝料を支払わねばなら

ない。民法754は適用されません。
 
          さて・・・今回の事例は・・・・

 夫は会社員、妻は専業であるが、副業に自宅にてPC教室の先生をしている。今や

一家の経済状態は、妻の収入が夫を上回り逆転、私生活においても、妻の言うとおり

であった。いつしか朝食の用意まで夫の仕事となっていたがその内、妻に愛人が出来、

妻は夫に金百万円の慰謝料を支払い離婚となった。ところが妻の愛人は妻の貯金を自由

にし、暫く後に行方不明となった。妻は「寂しさ」を前夫に求め、前夫も前妻の魅力に

負け同棲するようになった。ところが、前妻はガメツイ女で「奇妙な生活」が二ヶ月も

過ぎたある日、縒りを戻した夫に対し以前支払った「慰謝料の返還」を求める行動に出

た。

・・・・さてどうしたものか・・? 思案に暮れる前夫であった。

・・・次回は、土地・建物の「権利証とは・・・」です。

困ったときは、お尋ね下さい。

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「悩みの相談センター」へのご相談は、「守秘義務」にてお守りしています。http://www.nponet.jp/webdesk/orgshow.php?id=18

「民刑面白事件」

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「もめごと」→一刀両断 NO2

 <NO1回答・・・法律は家庭内の「もめごと」には、消極的です。民754は「法律は

家庭に入らず」という思想ですが、第三者の権利を消滅させる効力はありません。

 よって、妻がローンにて購入した行為は有効となります。


 予告どうり今回の「もめごと」は、・・・

夫婦は、結婚以来十年子供もなく夫婦関係にも刺激がなくなり「倦怠期かな」とそれぞ

れ考える日々を送っていた。そこで、新しい刺激を求める意味で「夫婦が互いに浮気を

しても構わない事にしよう」と結論を得た。しかし、万が一、浮気の積りが本気になっ

て夫婦離婚という事態になった時の慰謝料の金額まで約束するに至り、「浮気が本気に

なり、夫婦関係が破綻させた一方は、一方の配偶者に金五百万円の慰謝料を分割にて支

払う」と約束した。さらに、この文言を契約書にし、お互い署名・押印した。


 民法754は、「夫婦関係が正常な場合」のみ適用され、それ以外は「法律は家庭に

入らず」が原則となります。


 一年後、夫は若いピチピチした相手に巡り合え、一方妻はこれという相手に恵まれず

であった。さて、この先は、みなさんでお考え下さい。・・・?


 次回は、慰謝料の清算終わった夫婦が元のサヤに納まった場合、この支払い済の慰謝

料の行方は....? です。       お楽しみに !

 本ブログは、シリーズにて配信します。ぜひ「読者リスト」にお加え下さい。   

困ったらお尋ね下さい。

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「民刑面白事件」

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「もめごと」→一刀両断

 予告どうり、この世の様々な「もめごと」の成り行きを採り上げ、その顛末をお考え

戴くシリーズです。

  ・・・・・Virgin Presentsのタイトルは、夫婦間の契約の「効力」は・・・・・

夫は、最近仕事等のストレスで、「夜のお勤め」もご無沙汰していた。そんなある日妻

の「迫る」気配に、ついつい「同僚との一杯」の言い訳変わりにまだ随分先の「ボーナ

ス」へと矛先を向けた。そして、酔いに任せて「毎日、主婦もたいへんだな、次のボー

ナスで何か欲しい物買ってやるぞ!と宣言した。

「しまった」と思い始めたやいなやのタイミングで、「スイートテン」「安いので良い

から」と背に弾んだ声を浴びせられた。一杯の酔いもあり、日頃減衰している父権の回

復への足掛かりとばかり「任せろ」と軽口を叩いた。

そんな出来事もすっかり忘れ、相変わらずの多忙な日々も、早や12月を迎えようとして

いた矢先のある日、妻が、にこやかに午前様の夫を迎え、「ローンで買ったわよ」と得

意げにネグリジェの胸元を開いて、ちらりと「ネックレス」を見せた。その数日後、ボ

ーナスの支給日がきた。額は予想をはるかに下回り、その上、仲間マージャンの「ツ

ケ」払いが最悪の状態を招く結果となった。帰宅後ー袋(勿論ボーナス)を食卓に、妻

は淡々と「有難う」と受け取りやがて、中身の少なさに激怒・・それ以来二人の関係は

以前にも増して険悪となった。

正月を迎え、妻より「別れたい」と切り出され、元旦に実家に帰ってしまった。現在離

婚調停中とか・・・・? 貴方も人ごとではありませんぞ!!!

(参考=和久俊三先生著)   

さて、賢明なる皆さんは、如何お考えだろうか・?この場合の夫婦間の契約は・・・?

 次回は、将来若し別れる時には、「慰謝料をいくらいくら払うと言う」夫婦間の約束

は有効か・・・???   です。

一度ご見分下さい。http://www5f.biglobe.ne.jp/~seishonen-WCE/

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